ドイツが好きな方ならきっと見かけたことがあるでしょう。写真のワイングラスは、普通のワイングラスとは違い、グラス部分が平べったく、ステム部分が緑になっていますね。これは実はレーマーグラスといい、15~17世紀ごろにドイツのラインラント地方からオランダにかけて使用されていたガラス製品の形なんです。
レーマーグラスはドイツ語でRömer、つまり「ローマの」を意味します。この当時、いろいろなグラス製品が作られていましたが、その装飾がとても凝っていて、特にステムの部分にいろいろな彫刻をほどこしたものがよく見られます。
今使われているレーマーグラスの型でよく見られるのはやはり定番のワイングラスでしょう。ずっしりとした形は他のワイングラスとは違い、質実剛健な雰囲気を出していますね。
ドイツ西部では、レストランや居酒屋でもよくこのグラスでワインが提供されます(東部ではあまり出されたことがありません。もしかしたらこのレーマーグラスで出すところもあるのかもしれません)。
実はこれ、おみやげ屋でも購入できます。普通のキッチンストアではあまり見かけないのですが、観光客用のおみやげ屋だと、特にドイツ西側ではよく見かけます。このワイングラスでドイツワインを飲むと、やはり雰囲気も伴ってとてもおいしく感じられます。
日本で販売しているところもありますが、かなり限られますので、もし気に入ったらぜひおみやげにどうぞ!
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