日本では、牛丼に、すき焼き、ハンバーグ、焼肉、ステーキと、牛肉が大活躍。
でも、ネパールでは、牛肉はご法度です。
というのもネパールで最も信仰されているヒンズー教において、牛は神様であり、それを食べるなんて、とんでもないからです。
牛はネパールの刑法でも保護されていて、牛を殺せば、かなり重い罪に問われます。

そんなネパールでは、普段、どんなお肉が食べられているのでしょうか?
多民族国家のネパールでは、民族によって、好まれるお肉も色々ですが、首都のカトマンズ盆地で一番人気のお肉といったら水牛です。
牛に似ているけど、水牛はなぜいいのか。それは、神様じゃないからです。
カトマンズで人気のおやつ、ネパール風餃子であるモモの中身のお肉も一番人気は水牛です。




モンゴル系の民族に人気なのは豚肉、イノシシ肉。
猪豚の脂身のカレーってかなり濃厚です。
最もポピュラーで、ほとんどの民族に食べられているのは、鶏肉でしょうか?

そして、ネパールで最も高価な肉といえばヤギ肉です。
ネパールのレストランの英語メニューでは、マトンと書かれていますが、これ、羊の肉ではありません。
ネパールでマトンといえばヤギ。そして、一番高価なお肉でもあります。
今でも肉屋などない村では、ヤギ肉は、お祭りや特別な時だけ食べられるご馳走です。

一方、都市部では、肉屋さんでヤギ肉を買うことができます。
最近は、少しは慣れてきましたが、肉屋の店頭に、どんとヤギの頭が乗せられている風景は、結構衝撃的ですが…。
ヤギ肉は独特の獣臭さがあるといって敬遠する人もいると思いますが、じっくりと煮込まれたヤギ肉のカレーは、カレースパイスのせいかヤギ臭さもあまりなく、キチンカレーとはまた違った美味しさです。

日本では、なかなか食べる機会のないヤギカレー。
ネパールに来たら、ぜひ食べて見てください。

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