バンクーバーダウンタウンのウェストエンド、消防署の前にポツンと設置された大きな赤い箱。ポストのようではあるけどそれにしては大きく、平均的な人間の身長より高さがある…。実はこれ、「Clothing Bank」と言って、不要になった服を寄付できる場所なんです。

方法はとっても簡単で、もう着なくなった服を持っていき、上部のくぼみの部分に置いて、ハンドルを押し上げるだけ。一点注意が必要なのは服を直接入れるのではなく、何かしらの袋に入れるということくらい。売るのは面倒くさいけど、
捨てるのはちょっと…という需要を満たした合理的なリサイクル方法なんです。

どうしてこういった取り組みがされているのでしょうか。北アメリカでは、年間31kgの服やテキスタイルが廃棄されているという現実があります。それを憂いたTCTRというカナダの会社が、リサイクルによって国内に雇用を生み出し、それによって得た利益を政府の支援を受けれないような小さな組織に還元しようと始めたのがこの取り組みです。

クローゼットに着なくなった服は眠っていませんか?それを寄付するだけで、誰かのためになるかもしれません。

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