マルタの首都、バレッタは中世の時代に「マルタ騎士団」よって築かれた計画都市。
中世ヨーロッパにおいて、マルタ騎士団とはいわば、ヨーロッパ中から集まった名家のおぼっちゃん達のあつまりです(言葉は悪いですが、、、)
マルタ島は十字軍遠征の重要拠点となっていたため、ここマルタ島にマルタ騎士団が結成され、騎士団は十字軍を支えることで功績と名誉を作ることができました。
それを地元へ持ち帰り地元を盛り上げることが名家の最大の使命となっていたんですね。
十字軍はその当時一種のビジネスとなっていた為、戦力というよりは、金銭的な寄付が最も重要だったとも言われています。
その為、その当時のマルタにはヨーロッパ全土から集められた莫大な寄付金が集中していました。
マルタ騎士団の団員達が地元を思い、祈りを捧げる場所として建築された聖ヨハネ大聖堂は中世ヨーロッパの富と力を結集させたまさに豪華絢爛な教会!
外観こそマルタストーン(蜂蜜色のレンガ)で作られ、一見地味ですが一歩大聖堂の中に足を踏み入れると、、、
壁という壁や天井にはもうこれ以上埋め尽くすことができないという程の金細工で装飾され、天井にはいくつもの美しい天井画が並んできます。
床は大理石で複雑に描かれた墓碑が並び、祭壇はもちろんのこと、手すりや柵など至る所に宝飾が施されています
大聖堂の入場料には日本語のガイドオーディオのレンタルも含まれる為、マルタ騎士団の歴史や一つ一つの見どころを解説付きで見学することができます。
大聖堂は豪華絢爛な金銀細工で飾られ、ラピスラズリと色大理石で装飾された『キリストの洗礼
』は大聖堂一の迫力を誇ります。
床一面に並ぶ墓碑はそれぞれの騎士たちの功績が記載されていて、描かれているレリーフも故人を象徴する内容になっています。詳しく見ていくととても興味深いことが書かれていたりします。
大聖堂と8つの礼拝堂を見学した後は大聖堂に併設している「美術館」に行きましょう。
(料金は大聖堂の入場料に含まれています)ここではバロックを代表する画家、カラバッジョの作品を見ることができます。
個人的には『聖ヨハネの斬首』についての解説はエピソードを含めとても興味深いものでした。
(大聖堂での写真撮影は可能ですが、美術館では写真を撮ることができませんのでご注意ください)
聖ヨハネ大聖堂は今も現役で使われている大聖堂です。地元の人が通う神聖な場所のため、衣服(女性の肌の過度な露出や男性の半ズボンはNG)への注意や閉館日や閉館時間をチェックして訪れましょう。
日曜日と祝日は閉館しています。そして、土曜日は礼拝をしているため見学に制限があり、閉館時間も12:30と早いです。
見学に行くなら平日をおすすめします。
また、一つの大聖堂ですが、見どころがたくさんあります。
閉館時間も早いため、時間には余裕を持って訪れることをおすすめします。
《聖ヨハネ大聖堂(聖ヨハネ大聖堂美術館も併設)》
入場料金:6ユーロ(オーディオガイド付き)
開館時間:平日…9:30〜16:30
土曜…9:30〜12:30
閉館日:日・祝日
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