クスコの街を歩くのであれば、ぜひ見てほしいのがインカ時代の遺物です。
現在建てられている建物はスペイン統治時代に造られたものですが、スペイン人は入植したときに、インカ帝国の上物だけを破壊しため、土台部分はインカ時代からあるものです。

この土台の石垣の組み方が見事で、見る人が見れば分かる凄さ。
複雑な石を綺麗に削り取り、石と石の間はカミソリの刃も通さないと言われるほど、ぴったりと敷き詰められています。
中には10角や12画など複雑な形に削り取って組み合わせてある石もあり、石同士が干渉することによって、力を打ち消しあい頑丈な土台を作り上げています。
このように考えられたものを12世紀ごろから造っていたとは信じられません。

石垣の多くは、クスコの中心部にあるアルマス広場の周辺にあるので簡単に見つけることができます。
日本のお城にも石垣はありますが、それとは全く違う趣の石垣を見ながら、インカ文化の知恵を感じることができる街です。


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