イタリアでは近年、「サーグラ」と呼ばれるお祭りが盛況です。
イタリア各地に残る古い小さな町が、ご当地自慢の食材をテーマに行うお祭りで、伝統的なものもあれば近年に復活したお祭りもあります。




ローマ近郊、ロッカ・ディ・パパの栗祭りは、2018年が38回目。
町全体が山の斜面にへばりつくように建っているため、周辺は栗の木だらけです。
この栗を利用して、貧しい時代にはパンやおかしを作っていました。
小麦畑を確保する平地がなかったため、山に住む人々は栗の粉を小麦粉の代用としていたのだそうです。




イタリアの栗の調理法は大胆で、切れ目を入れた栗を鉄板に乗せて炒ります。
栗祭りともなると、町中で炒る栗の香りが立ち込めてきます。
三角柱の袋に入った栗と赤ワインで、4ユーロ(500円)ほど。
そのほかにも、町のおばさんたちが腕を振るう田舎料理を一皿3ユーロ(385円)ほどで食べることができます。
もちろん、栗の粉を使ったお菓子もたくさん売られていて、普段は静かな町も秋の味覚を求めてやって来た人々で大賑わいとなるのです。



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