イタリア中部にあるトラジメーノ湖は、ペルージャからほど近いところにある大きな湖です。
湖の中にもいくつかの島があり、修道院や宿泊施設があります。
このトラジメーノ湖、その昔は貴族たちの狩り場としても有名でした。
現在は、遊覧船に乗って湖を一周したり、対岸や湖に浮かぶ島々をめぐるツアーがあります。
遊覧船に乗る時間がない人におすすめなのが、トラジメーノ湖に突き出るように建てられた街「カスティリオーネ・デル・ラーゴ」です。
「カステル・レオーネ」、つまり「獅子の城」という意味のイタリア語が、「カスティリオーネ」となったようです。
この街には、ふたつの城があります。
ひとつは、近代に建てられた宮殿風のもの、もう一つが防衛目的の要塞です。
要塞は、湖の上に乗り出すように建てられていて、圧巻はその城壁です。
保存状態が非常に良く、城壁の上を歩いて湖を一望できるのです。
また、宮殿から要塞への渡り廊下のようになっているのも城壁。
なんと城壁内を歩いて別の建物に移動します。
非常に狭く、向こうから来る人とすれ違うのも一苦労ですが、中世の城の構造が一目瞭然。
遊覧船に乗る時間がある人は、ぜひ島も歩いてみてください。
島にも、オリーブの木が植えられて、その地で生産されるオリーブオイルなどをおみやげに買うことができます。
豊かな自然の中を、散歩できるのも魅力的。
また、ウンブリアとトスカーナ州のちょうど境目くらいにあるトラジメーノ湖は、個々を拠点にイタリアの人気観光地に向かうにも便利です。
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