ケベックの家庭の味、と言ったらまず思い浮かぶ料理のうちのひとつに、パテシノワという食べ物があります。簡単に作れる料理なので、どこの家庭でもよく食卓に登るメニューで、子供達の大好きなメニューでもあります。

耐熱皿に、ひき肉と玉ねぎを炒めたものを一番下に敷き詰め、その上にトウモロコシを敷き詰め、一番上にマッシュドポテトを敷き詰めてオーブンで30分ほど焼いた料理です。最後に高温にして表面に焦げ目をつけるのが美味しさのコツです。これに、ケベックの人たちはケチャップをかけて食べます。

料理名の「パテシノワ」とは、中国のパテという意味なのですが、レシピの中に中国や中華料理の要素は一切ありません。名前の由来には、昔カナダに働きに来ていた中国人のシェフがこの料理を生み出したという説があります。

ひき肉、じゃがいも、トウモロコシというだいたいいつも家庭にある食材、さらにどれもお財布に優しいお値段の素材でできるメニューでもあるので、お給料日前や忙しくて買い物に行けなかった日の献立にも重宝するメニューなんですよ。


Copyright(C) wowneta.jp