日本でも広まりつつある「フードバンク」とは、アメリカで、包装が傷んでしまいスーパーなどで販売できなくなった食べ物を福祉施設などに寄付したのが始まりです。
アメリカでは時期を問わずフードバンクは行われていますが、サンクスギビングの時にはまた一味違った形の寄付が行われます。
11月の第4木曜日のサンクスギビングは、日本でいうお正月のようなもの。
ターキー(七面鳥)をはじめとするたくさんのごちそうを家族で囲み、感謝しながらいただくというものです。この時期が近付くと、アメリカ各地で低所得層の家族にも暖かいサンクスギビングを過ごしてもらえるように、教会やボランティア団体が主催してフードバンクが大規模に行われます。
もちろん我が家もフードバンクに参加しました! 私たちが参加したフードバンクは、勤務先の部署ごとに、1人10~20ドルずつ集め(だいたい150ドルほど集まります)、1家族がサンクスギビングの料理に必要とする材料を買い、大きなかごに入れて渡す、というもの。
材料を購入してから渡すまでに時間差があるので、購入するものはたいてい缶詰や日持ちのするもののみになります。それでも、ターキーに必要なスープ、スパイス類、スタッフィング(ターキーの中に詰めて調理する、クルトンのようなもので、実際は野菜と一緒に調理します)、あるいはデザートに必要なカボチャのペーストの缶詰、砂糖、小麦粉、オイル、ケーキミックスなど、サンクスギビングに欠かせないものはたくさん! もちろんターキー自体や野菜は買うことができないので、そのためにスーパーで使えるギフトカードも一緒に入れます。
楽しいサンクスギビングが過ごせるようにと願いを込めつつ、食べ物の詰まったかごをフードバンク回収所まで届けます。どのかごも、食べ物でいっぱい! 私たちの選んだ食べ物で、1軒でも多くの家族が楽しいひと時を過ごせますように!
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