ゲームや映画で最近日本でも話題のVR技術ですが、今年ドイツの展示会で活用されるという発表があり欧州では注目を集めています。

英国のショーケース企画会社EMS(Event Marketing Solutions )は今年ドイツで行われる展示会でVR(仮想現実)技術を用いた電子部品のハンズオン体験を企画していることを発表。

同社はオンライン電子部品販売会社RS Components(アールエスコンポーネンツ株式会社)やElectrocomponents plcなどの会社と協賛し、複数のサプライヤーの電子部品をまるで手に取っているかのように見て、比較できるようなVR体験ブースを設置する予定です。
具体的には個人向け製品からプロ向けの高周波検出器まで工具や部品を立体的に見ることができ、臨場感のある使用感のイメージを体験できるとのこと。

・高周波検出器
https://jp.rs-online.com/web/c/test-measurement/rf-test-equipment-accessories/rf-detectors/


特に電子部品は各社の製品差異がイメージしにくい商材といえます。個人用途からエンタープライズ用途までオンライン購入が主流となっている現在、電子部品関連各社はどのように自社製品をプロモーションしていくかが課題となっています。今後、VR技術活用による企業の販売促進はますます加速していくと考えられています。

一方、教育分野においては海外ではすでにVR技術活用が現実となっています。例えばアメリカ、ニューヨークのBronx Latin Schoolではスマートフォンを使ったVRで社会科の授業を行うことで知られています。教科書や地図帳を読むだけの従来型の授業から、世界遺産や現実では足を踏み入れられない世界の秘境に至るまで-その場にいるかのような感覚で見る体験は生徒からも好評です。

・Bronx Latin School
https://www.nytimes.com/2015/09/29/technology/google-virtual-reality-system-aims-to-enliven-education.html







現在は社会科分野でのVR活用が主ですが、今後ドイツの展示会のような電子工具・部品VRハンズオン技術が教育分野に活用されれば、日本においても小・中学生の技術工作の授業から専門学生の試作シュミレーションに至るまで幅広く用途が考えられます。
また、このようなテクノロジーの発展は遠隔地教育にも役立つと考えられており期待が高まっている分野です。

今後も海外発のVR技術の活用には大いに注目していきたいところです。


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