ローマから南に80キロほど行ったところに、「ニンファの庭園」と呼ばれる美しい庭園があります。
かつて、ニューヨークタイムズ紙が「世界で最も美しい庭園」とたたえたこの庭園、富裕なローマ貴族カエターニ家が所有していました。
ローマ法王も輩出した名門貴族カエターニ家ですが、20世紀に子孫が絶えてしまい、現在この庭園を管理しているのは「ローフレード・カエターニ財団」です。
古代ローマ帝国時代から、ニンファの庭園があるあたりは清らかで豊かな水量を誇る地域として有名でした。
中世には、さまざまなローマ貴族たちの攻防の場所にもなりましたが。
20世紀初頭、カエターニ家の一人がアメリカ人の女性と結婚し、この女性が中世の要塞跡に現在見ることができる庭園を造成したのです。
「ニンファ(妖精)」という名が示す通りお伽話のようで、なぜか郷愁を誘われる美しい庭園、完全予約制で一般公開される日も限定されています。
入場料は15ユーロ(1900円)。
しかし、一度見たらその魅力の虜になること、うけあいです。
ニンファの庭園近くには、カエターニ家の領土であったセルモネータという街もあります。
中世の面影を濃く残すセルモネータも一見の価値有り。
ローマから、一日まったく別の雰囲気を味わうには格好の立地にあります。
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