南イタリアの古代ローマ時代の遺跡、といえばユネスコの世界遺産にもなっているポンペイが有名です。
しかし、イタリアでも有数の訪問者数を誇るポンペイ、とにかく観光客の数が多いのです。
南イタリアは、古代からギリシア人が入植し、その豊かな土壌からイタリア半島の穀倉地帯と呼ばれてきました。
豊饒を誇るように、古代の文明の足跡があちらこちらに残ります。
ポンペイほど有名ではないのですが、古代には交通の要衝として栄えた町のひとつに「カプア」があります。
現代のカプアの町と、古代のカプアは少しばかり距離が離れているのですが、古代のカプア地区には小さなコロッセオのような古代ローマの劇場が残っています。
よほど古代ローマが好きという人ではない限り、訪れる人も稀なカプアの古代ローマ劇場。
南イタリアの乾いた空気の中で、半ば朽ちた劇場内を散策できます。
ローマのコロッセオと同じく、舞台装置や猛獣たちの檻が設置されていたと推測されている地下部分も見学可能。
また、徒歩で10分ほど歩いたところには、古代ローマ時代にカルトとして普及をしたミトラ教の美しい寺院も。
レリーフや壁画の見学のため、専門家たちも訪れる隠れた名所です。
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