ローマから北に100キロほど行ったところにあるボマルツォ。
コロンナ家と並んでローマ貴族の雄といわれたオルシーニ家の宮殿が残るまちです。

そのオルシーニ家の一人が、愛する妻に捧げた公園がボマルツォに存在します。
1546年に結婚したオルシーニ家のピエール・フランチェスコが、妻のジュリアのために1552年から造成をはじめた庭園です。




琴瑟相和す仲であったという二人のために、当時の最も高名な建築家ピッロ・リゴーリオによって設計されました。

しかし、二人の愛がどのようなものであったのか、頭から「?」が出てくるくらい不思議な公園。造成当時は、「聖なる森」と呼ばれていたそうです。




現在はその摩訶不思議さから、「怪獣公園」と呼ばれているこの広大な庭園には、グロテスクな彫像、傾いた家屋など不思議なものにあふれています。

庭園は長年放置されていましたが、近代になって整備されて現在に至ります。傾いた家屋は、内部にはいると吐き気を催すほど自律神経が乱れます。ご注意ください。




はじめて見る人にはちょっと怖い怪獣公園ですが、自然に囲まれた広大な土地のため家族連れも数多く訪れます。首都ローマから気軽に日帰りできる距離も、ローマっ子には人気。


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