2017年に、ユネスコの世界無形遺産に認定された「ナポリのピッツァ職人と技術」。
厚みがあり弾力性のある生地が特徴で、ストリートフードの王道でもあります。ピッツェリアで座って食べても、丸いピッツァ一枚が4ユーロという安さ。
しかしナポリは、ピッツァだけの町ではありません。リキュールがこぼれ出るババというお菓子、朝食に食べるスフォイアテッラというパン、海の幸をふんだんに使った郷土料理。
とくに有名なのは、そのお菓子の美味しさです。
また、イタリアが誇るエスプレッソのコーヒーも、なぜかナポリのそれは格段においしいといわれています。
経済状況は、北イタリアのお荷物といわれるほどさまざまな問題を抱える南イタリアのナポリ。
北イタリアの人々は、ナポリのお菓子やコーヒー、そしてピッツァの美味しさは技術に依るのではなく、ナポリの「水」がおいしいためだと揶揄します。
また、南イタリアではお菓子を作るときに「リコッタチーズ」をこれでもかと投入することでも有名です。
このまったりとしたチーズと、ナポリ独特の風味があるお菓子の生地が絶妙なバランスで、朝からこてこての甘いパンをがっつりと食べてしまう羽目に。
お昼にはテッリーネと呼ばれる楕円形の甘みがある貝が入ったパスタを、夜にはチーズがたっぷり乗ったピッツァを食べても、なぜか胃もたれは起こさず。
これまたナポリの魔法なのかもしれません。
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