故郷に帰ろう！【中国】

国慶節の前日、多くの出稼ぎの人が休暇を取って故郷に向けて出発し始めます。飛行場や駅に向かう地下鉄やバスはすでに満員。多くの荷物を抱えている人にとっては、多くの人をよけながら帰省する、苦痛の時間の始まりになります。

近くの友人たちがその人たちを最寄りのバス停や駅まで送ってあげるのですが、その方法といえば電瓶車（デン・ピン・チャ-）という電気バイクに、人や物を載せるだけ載せている姿を見かけることになります。

1台の電瓶車に人を乗せられるだけ。もう1台には、持ち替える荷物を載せられるだけ…。といった具合ですが、まれに1台の電瓶車に大人4人と子供たちが乗っている姿も見ることがあります。中国ならではの光景ですが、本来は違反ですから注意が必要です。

そうやって友人たちを送った1週間後には、帰省ラッシュが始まるので、反対にその友人は駅や最寄りのバス停までまた彼らを迎えにいくことになります。

中国人は、友人になれば本当に至れり尽くせりの、家族同様の付き合いになります。そうでなければ、わざわざ自分の電瓶車で友人を送り迎えする…。そんな面倒なことはしないでしょう。中国人の友情を垣間見つつも、危なっかしい運転にハラハラしています。