秋になると、イタリア各地で「サーグラ」と呼ばれる秋祭りが行われます。
お祭りのテーマは、大半がその土地の美味しい食材。
秋にサーグラが多いのは、ポルチーニ茸やトリュフ、そして栗といった秋の食材が多いためです。
栗祭りは、ローマ南部のカステッリロマーニという地方でたくさん採れます。
これを炒って紙袋に入れて売ってくれるのです。
ワイン一杯がついて3ユーロ(360円)。
さらに、こうしたサーグラにはさまざまな屋台が登場し、人々は栗を食べながらそぞろ歩きをします。
栗で作ったジャムやお菓子、アロスティチーニと呼ばれる羊の串焼き、ワイン、サラミ、なんでもござれです。
町のシニョーラたちが作ったお料理も、臨時のレストランで味わうことができます。
夏の長いバカンスが終わり、9月から始まった学校も一息つくこの季節、晴れた週末を利用して郊外のサーグラに出かけるのがローマっ子の楽しみともいえます。
こうして、サーグラで楽しんだ10月が終わると、サマータイムも終了。
人々は、クリスマス休暇を待つというわけですね。
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