キリスト教信者が多い国に住んでいると、宗教に関する祭日が多いことに気がつきます。
日本で知られているクリスマスや復活祭以外にも、数々の祭日があるのです。
とくに、聖母マリアへの信仰が厚いカトリックの国々には、マリア様にちなんだお祭りもたくさん。




6月には、「聖体の祝日」と呼ばれる祭日があります。
復活祭も聖体の祝日も、その年の暦によって祭日が変わるという特徴があります。
聖体の祝日とは、イエスが自身の体と血を「パンとワイン」にたとえたという故事にちなんでいます。
あちこちの町では、花びらや葉を使用して地面に美しい絵や模様を作る風習が残っています。




もっとも有名なのは、ローマ近郊のジェンツァーノの花のじゅうたん。
ジェンツァーノほど有名ではなく、まだ規模も大きくなくても、あちこちの町で花のじゅうたんを見ることができます。
サマータイムもたけなわ、バカンス前の浮かれた空気も手伝って、聖体の祝日は老若男女が楽しむ祭日。
残念なことに、この美しい花びらの絵は1日かぎり。
夕方になると、町の清掃人が惜しげなく箒で片づけてしまうのです。


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