昨年の旧正月は、家族そろって多くの人がのんびり過ごせる天気が続きました。曇りの多い成都にとっては、真っ青な空と太陽が出ることは珍しく、とくに休日のんびりと過ごせる日に、こんな素晴らしい天気になることは、なかなかあるものではありません。

旧正月はおご馳走を食べた人が、家族みんなで、時には親戚一同を含め十人以上の団体で散歩を楽しむ光景をよく目にします。おかしやみかんを食べ歩きしながら、また高齢の両親をいたわりながら、家族の団らんを楽しんでいます。

多くの人がすでにいなくなった成都の街の中では、成都が田舎だという人が集まる以外、人は全くいなくなります。周りのお店も大型スーパー以外はすべて閉まってしまうので、公園に集まって太陽の光にあたりながら、のんびり時間を過ごす中国の人は、私たち外国人が声を掛ると、気軽に仲間に入れてくれます。

そして、たくさんのみかんやお菓子を一緒に食べようと、誘ってくれるのです。家族団らんの時間に、見知らぬ人を入れてくれる、そんな温かい中国人の習慣は、日本人にはない習慣だなと思いながらも、マネしたい一面に触れることができる経験でした。


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