毎年春になると開催される蝶のイベントがあります。市内にある大型の園芸品店で開催されるPapillons en fête(パピヨン・アン・フェット)というイベントなのですが、温室の中に、たくさんの蝶が放されるんです。たくさんの蝶が舞い飛ぶ中を散歩できるというイベントなのですが、昨年なんと二十周年を迎えたそうです。

2月下旬から3月末まで開催されたイベントなのですが、この時期はケベックはまだまだ真冬。氷点下20度を下回る日もあるような寒さですが、温室の中は気温も湿度も高くまるで熱帯です。

入り口でチケットを買ってコートを預けて温室に入ると、突然熱帯雨林に来たような、ムッとした暑さに包まれます。その中で、たくさんの蝶たちが舞い飛んでいました。世界の四つの地域の蝶を集めたそうで、小さい蝶からかなり大きな蝶まで、色とりどりの蝶たちがたくさん飛んでいました。

フルーツの持ち込みは自由ということで、たくさんの人たちが切ったオレンジを持ってきていて、オレンジを手に持って歩いていると、甘い果汁の匂いにつられて蝶たちが集まってきてくれるんです。束の間、冬を忘れさせてくれるイベントでした!


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