スペインで家庭でも作られるデザートをいくつかご紹介します。
まず、「アロス・コン・レチェ」。これはスペイン語で「お米と牛乳」という意味です。その名の通り、お米を砂糖とシナモンを加えた牛乳で柔らかくなるまで煮て、冷やして食べます。スペインでは非常に人気が高く、バルやレストランでもランチの後のデザートには手作りのものが用意されていることが多いです。日本人の間では、苦手という意見を多く聞きますが、慣れると好きになります。
「ナティージャ」と呼ばれるデザートは、軟らかいカスタードクリームにシナモンで風味を付けて冷やしたものです。滑らかな食感で食べやすいです。この上にビスケットをのせてふやかし、「ナティージャ・コン・ガジェタ」というスタイルで食べることもあります。
「クレマ・カタラーナ」はクレーム・ブリュレと似ているデザートです。柔らかいカスタードの表面にカラメルをかけてバーナーで香ばしく焼き付けます。スペインの北部カタルーニャ地方発祥のデザートです。この地域はフランスと隣接しているため、フランスのクレーム・ブリュレと似ているデザートが普及したのかもしれないですね。
「フラン」は日本のプリンとよく似ていますが、日本のプリンよりも少し硬めに作られることが多いです。ホームパーティなどでは、大きなグラタン皿に作って切り分けて食べることもあります。
筆者がひどい腹痛でほとんど食事を食べられなかった時に、義母がアロス・コン・レチェとナティージャ・コン・ガジェタを手作りしてくれました。体調不良の時に甘いものを食べることに慣れていなかったので、お粥やおじやが食べたいな、と思いつつも作ってくれたデザートを食べてみると、消化にもいいし食べやすかったです。
スペイン人に愛されるデザート、機会があればぜひお試しください。
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