悲しいことに、欧州では、毎日のようにテロや犯罪のニュースがあります。特に多民族のるつぼであるロンドンは、テロや凶悪犯罪の標的となりやすいため、街のいたるところに防犯対策が施されています。

例えば、ロンドンでは、CCTVと書かれたサインをよくみかけます。これはClosed-circuit televisionの略で、防犯・監視用のカメラのことです。細い路地も含め、あらゆる場所に設置されています。もちろん、プライベートが侵されることから一部で設置反対があったようですが、テロ事件や誘拐事件などが多発したことから、カメラの設置に支持が集まり、設置に至ったようです。

大型のカメラもあれば、写真のような小型のカメラもあります。

しかし、実際には全てのカメラの情報を人間が確認しているため、管理が行き届かないことや、画質が悪いことなどから、犯罪が起こった際に有力な情報となることは少ないようです。また、カメラが実際は稼働していないこともあります。






未だに、強盗などの犯罪が多いため、そこに目をつけた日本の防犯サービス「セコム」がイギリスに上陸しており、日本の会社ならではのきめ細やかなサービスで、徐々に市民の信頼を獲得しているようです。ロンドン市内でもセコムの印を貼った家をよく見かけます。

また、ロンドン中心部にはいたる所に観光名所や重要な施設が点在しています。そこで、目にするのが、下の写真にある支柱です(黒い棒)。これは裁判所の前です。

黒い棒や石でできた椅子は、実はテロ対策です。車が建物に突っ込めないように、重要な建物の前にはこのような対策がとられています。


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