スペインで3月14日から実施されている行動制限。生活必需品の購入、医療機関や銀行の利用、高齢者や病人の介護、犬の散歩以外の外出は原則禁止されています。2人以上の乗車も禁止されており、従わないと罰金などの法的措置がとられることがあります。
そんな状況の中、近隣の欧米諸国と同様にスペインでもなるべくこの状況を明るく過ごすと、いろいろな活動が行われています。
まずは、警察官の街中での歌と演奏。この様子はSNSを通して世界中に配信されました。街中をパトロール中の警察官数名が、住宅街にパトカーを止めて車から降り、ギター演奏と共に歌とダンスを披露。周辺の住民も家の中から一緒に歌ったり手を叩いたりして楽しみました。同様のことがスペイン各地で起こっています。
ベランダでの楽器演奏も各地で行われています。時には近所の人数名が演奏に加わり、小さな音楽会が開かれることもあります。
また、ある地域では近所の人みんな揃ってベランダでエアロビクスを行なっています。いくつかのマンションに囲まれた家の屋上で、エアロビクスのインストラクターがお手本を見せます。インストラクターに合わせてその周辺のマンションに住む人たちはベランダに出て一緒にエクササイズをしているのです。
さらには、近所の人たちと一緒にベランダ越しにビンゴゲームをしている人もいます。距離が遠いので読み上げる数字が聞こえにくく何度も聞き返したりしてますが、列が揃ったときには大声で喜んでいました。
さすがスペイン。行動制限中でも人々の交流に制限はありません。皆が励まし合って楽しみながら、この状況をみんなで乗り越えようとさまざまな工夫がされています。
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