スペインの小学校は日本と同様に6年間で、子どもが6歳になる年の9月から始まります。その年に生まれた子どもは同じ学年になるので、例えば2010年3月生まれでも2010年12月生まれでも同じ学年です。
地域や個々の学校によっても違いはありますが、スペインの小学校は日本の小学校とだいぶ異なります。
まず、登下校は必ず親や祖父母など大人の付き添いが必要です。子どもの安全性を考慮して子どもだけで登下校することはありません。
学校でのスケジュールも日本とはだいぶ違います。朝は9時までに登校し、9:15から授業開始。11:30から12:15まで休み時間。12:15から14:00まで授業。ここで家族の人が迎えに来て帰宅してから昼食を食べる生徒もいますし、親が共働きで生徒を迎えに来る人がいない場合は学校の食堂で昼食を食べます。
スペインでは昼食の時間が14時や14時半からなので、学校のスケジュールもそれに合わせられているのです。それまでにお腹が空いてしまうので、生徒は長い休憩中に家から持参したおやつや軽食を食べます。ヨーグルト、フルーツ、サンドイッチ、ビスケットやクラッカーなどです。もちろん飲み物も自由に好きなものを持って来ることができますが、生徒の健康を考えて水のペットボトルやフルーツジュースのパックなどを持たせる親が多いです。
残りの休憩時間には、サッカーや鬼ごっこ、ドッヂボール、縄跳びなどで友達と遊んだり、友達とおしゃべりをして過ごします。
日本のように学校の掃除をしたり、当番制で仕事をしたり、皆で一緒に給食を準備し食べて片づけるといったことはありません。また、入学式、始業式、終業式といった式典もほとんどありませんし、運動会もありません。担任教師と親の面接は定期的にありますが、親が学校行事や運営に関わることもほとんどありません。
しかし、授業のあとでは毎日のようにさまざまな習い事に行くという点は日本もスペインも似ているかもしれません。スペインでは、男の子ならサッカー、英語などの外国語、空手や柔道といった武術、女の子ならフラメンコやバレエなどのダンス、英語などの外国語、ピアノやバイオリンなどの音楽が人気の習い事です。
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