スペインでは新型コロナウイルスの被害を大きく受けており、これまでに13万人以上の感染者と1万2000人以上の死者が報告されています。医療現場では、スタッフが日々多くの患者の対応に追われています。そんな中、バルセロナではいくつかのレストランが協力して、できたての料理を医療現場で働くスタッフへ届けるボランティア活動を行なっています。
「Delivery for Heroes」と呼ばれるこの活動は、3月半ばからスペインで実施されている行動制限に伴って営業を停止しているいくつかのレストランが、その店で普段提供しているハンバーガーやグルメピザ、寿司などを200人~300人分作り、それをサプライズで医療現場に届けるという活動です。
食べ物を届けるときには、マスクと手袋の着用を忘れません。サプライズで料理を受け取ったときの医療スタッフの嬉しそうな笑顔と感謝のコメントで、自分たちも嬉しい気分になる、とボランティアスタッフのひとりは話します。
もちろん、医療現場にはスタッフが食べる用の食事は用意されていますが、思いがけない時にレストランで提供されている美味しい食事が届いたら、きっと嬉しいことでしょう。そして何よりも、その心遣いに緊張感あふれる医療現場も和むことでしょう。
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