アンダルシア州の州都であるセビリアにお越しの際に、ぜひお勧めしたいレストランがあります。その名も「Cinco Jotas(シンコ・ホタス)」。中心街に位置したこのレストランは最高ランクの生ハムを食べられるスペイン料理のレストランです。
日本で生ハムというと、イタリアのプロシュートの方が有名かもしれませんが、「ハモン」と呼ばれるスペインの生ハムは、プロシュートよりも熟成期間が長いくコクのある味です。非常においしいわりに、日本ではあまり見かける機会がないので、スペインにお越しの際にはぜひ食べて帰っていただきたいスペイン料理のひとつです。
そのハモンは、豚の種類や豚の食べる飼料によって細かくランク分けされています。シンコ・ホタスには、最上級のイベリコ豚のベジョータという種類があります。店名であるシンコ・ホタスとは、スペイン語で5(シンコ)とアルファベットのJ(ホタ)を意味します。これは、ホテルやレストランで星をつけて格付けするのと同様に、生ハムのランク付けであり、5Jは最高級の生ハムだけに付けられるランクなのです。
ハモン自体の質も重要ですが、ハモンの切り方も味を大きく左右します。機械でスライスする店が多い中、このレストランでは専門の職人が丁寧に手でスライスします。脂身と赤みの状態を見ながら、いちばんおいしい状態にスライスしてくれるのです。
このレストランでは生ハムはもちろん、メインディッシュのイベリコ豚料理もとっても美味しいのです。特におすすめは、プルーマ(Pluma)やプレッサ(Presa)という部位のグリル。特にプレッサは1匹の豚肉の中でも少ししか取れない価値の高い部位です。柔らかく味わいがあるのですが、脂っこさはなくあっさりとしています。
このレストランは、セビリアの中心街に位置しており、メインの観光地からも行きやすい場所にありますので、セビリアに来る機会があればぜひ行ってみてください。
Copyright(C) wowneta.jp