かつては都市国家が点在していたイタリア半島には、政略的地理的要衝に位置する町には大きな城や優雅な街並みが残っています。
中部イタリアのスポレートはそのひとつ。
かつてはスポレート公国であったこの町、法王庁とも縁が深く、中世にはフランスのアヴィニョンに置かれていた法王庁がローマにもどるための足掛かりをここに置いていたこともあります。
スペイン人の枢機卿アルボルノスによって建てられた要塞は、現在も見事な姿を残しています。
教会や宮殿も保存状態が良いので、散策にはもってこい。
ただし、高低が激しく坂の上り下りは少し大変かもしれません。
ルネサンス時代になってもその重要性は変わらず、高名な法王たちが直轄領としてスポレートを治めていました。
見どころともいえる水道橋「ポンテ・デッレ・トッリ」は、要塞から直接橋の上に渡り歩くことができます。
壮大な橋の上を歩いていると、タイムマシンに乗って過去の時代に戻ったような気分にもなります。
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