日本でも、輸入食材店やイタリアンレストランなどに行くと、さまざまな種類のパスタを見かけます。しかし、フィデオ(fideo)と呼ばれる短いパスタは、私がスペインに来て初めて目にした食材のひとつです。太さは数種類ありますが、いずれも5cmほどの長さです。
家庭で最も頻繁な食べ方のひとつが、細いフィデオをスープに入れること。ポタージュなどのとろみのあるスープではなく、コンソメスープやチキンスープのような透明に近いスープに具として入れて食べます。細いフィデオは茹で時間が2~3分なので、煮たっているスープに入れればすぐにできあがる手軽さも魅力です。特に体調が悪い、胃が疲れている、というときのフィデオ入りのチキンスープは、身体を温めてくれるし、消化にも優しいし、食べやすいし、最適です。日本でいう、おじやのような感じでしょうか。
もうひとつ人気なのが、日本でも時々見かけるようになったフィデオア(fideuá)という料理です。簡単にいうと、フィデオを使ったパエリア。野菜、海老や貝類などの魚介類と一緒に平たいフライパンのような鍋で調理します。この時は太めのフィデオを使用することが多いです。
また、小さい子どもには、スパゲッティの代わりにフィデオを食べさせることもあります。短いフィデオの方が子どもが自分でも食べやすいからです。短時間ですぐに茹で上がり、ソースと混ぜればもう完成。忙しいママのお助けアイテムでもあります。
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