基本的に時間の感覚が日本と異なるスペイン。一般的にスペイン人は日本人に比べて時間にルーズだと聞きますが、本当にそうでしょうか。特に人が集まる場面では失礼のないようにマナーを知っておくのは大切ですよね。そこでアンダルシア在住の私の経験をお伝えします。

誰かと待ち合わせをするとき。相手によっては時間にルーズですが、比較的みんな時間通りに行動します。待ち合わせ相手が家族だったり、昔から仲の良い友人だったりすると待ち合わせに30分や1時間遅れてもお互いにそんなに気にしません。一方、久しぶりに会う友人、仕事関係の食事会、医者および学校や仕事関係の予約などには時間通りに向かいます。

しかし多くの場合、決められた時間ぴったりに到着するように行動するので、例えば駐車に手間取ったり、道に迷ったりすると到着が遅れることがありますが、遅れてもそれほど気にしないのがスペイン。渋滞のため不動産屋との待ち合わせに30分ほど遅れてしまっても、電話をすると「大丈夫、大丈夫。今こっちにいるからここに来て」と言って、柔軟に対応してくれます。とはいえ、日本ほど厳しくないですが、やはり仕事関係など遅れると失礼とみなされる場面もあるようです。

誰かの家でホームパーティに招待されたときには決められた時間よりも遅れていくのがマナー。早く着いてしまうと用意ができていなかったり、主催者に気を遣わせたりするためです。招待された人が全員集まるのは、決められた時間の1時間後くらいということは普通です。

地域によっても時間の感覚は異なるかもしれませんし、もちろん人によっても異なります。しかし、全体的にアンダルシアの人々は時間にピリピリしている人が少なく、柔軟に対応する人が多いという印象です。


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