新型コロナウイルスの影響で、外出が制限されていたスペイン。外出制限中に新しく登場したオンラインサービスがあります。それが、教会で開かれるミサ。

スペインには熱心なカトリック教徒が多く、大勢の人がミサのために教会に足を運びます。しかし、行動制限中は多くの人が集まるミサに参加したり、ミサを開催することが禁止されていました。そんな中、いくつかの教会やカトリック教徒のグループが、オンラインでミサの様子を配信するサービスを始めたのです。

以前から、大きな教会のミサの様子はテレビやラジオで放送されていましたが、新たにYouTubeやFacebookなどのインターネットツールやSNSを利用したサービスが始まり、人々は室内にいながらいつでも視聴できるようになりました。

ミサ以外にも、各教会の司教からのメッセージやインタビュー、司教に叙せられた際の叙階式の様子なども配信されています。

また、教会が主催するグループ活動もオンラインで提供されるようになってきています。例えば、人々が集まって聖書について勉強するグループや、教会の信者による女性の会や男性の会などもオンラインで開催され、直接会うことが難しい期間でも室内にいながらコミュニティのつながりを保てるようなサービスが提供されています。

新型コロナウイルスの影響を特に強く受けていたスペインでは、自宅にいながらも司教からの言葉を聞くことができたり、信者同士のつながりの場がもてたことは、こころの安らぎになった、ライブ配信で司教からの聖書の言葉を聞くことができて近くに感じられる、との声が聞かれました。



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