「ティー・コージー」と聞くと、知らない人は犬の名前と勘違いする人もいるかもしれません。日本語では「ポットカバー」と言われることもあるので、こちらの方がピンとくる方が多いでしょうか。

イギリス英語では「tea cosy」と書きますが、この「cosy」とは、「居心地がいい」、「心地いい」という意味の単語です。ふかふかの生地や毛糸でできた「ティー・コージー」で紅茶のポットを覆い、紅茶が冷めないようにする役割があります。

ティー・コージーの歴史は、紅茶がイギリスに持ち込まれた1660年頃にさかのぼり、紅茶を冷まさないという機能性に加えて、紅茶の席を華やかに見せる装飾性も兼ね備えていました。特に、王室で使用されていたティー・コージーは非常に豪華で、ヴィクトリア・アルバート博物館などで見ることができます。






形は、半月状のものから、ポットにぴったり寄り添う形まで様々です。上の写真にあるような半月状のものはティー・ポットだけでなく、日本の急須にも使用できるので、日本に帰ってからも使えるのではないでしょうか。

ティー・コージーが購入できる場所は、紅茶専門店です。イギリスには、いくつかの有名な紅茶専門店がありますが、「Whittard(ウィタード)」、「Fortnum and Mason(フォートナム&メイソン)」、「H.R.Higgins Ltd. (ヒギンズ)」、「Tea House(ティーハウス)」が有名です。

また、イギリスの生地(特にフラワープリント)はとても素敵なので、手芸店に立ち寄って、自分の好みの生地を購入して自作してみてはいかがでしょうか?手芸が好きな人には、お勧めです。


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