スーパーの缶詰コーナーにずらりと並ぶのは、さまざまな種類の魚介類の缶詰。魚介類をたくさん消費するスペインでは、魚介類の缶詰も種類が豊富です。

ツナはもちろんのこと、サバ、イワシといった魚から、アサリ、ムール貝、ザル貝、マテ貝、ホタテ貝などの貝類、ホタルイカ、タコなどもあります。また、タラコなど魚卵の水煮、タラの肝、ウナギの稚魚に似せて作られた「ギュラス」という加工食品など、日本では見かけることのない缶詰もあります。「メルバ」と呼ばれるツナに似ているけれどもツナよりも高級な魚の身の缶詰もスペインでは定番です。

日本でもおなじみのアンチョビも缶詰で売られています。しかし、アンチョビは他の缶詰食品とは異なり、スーパーの冷蔵庫内で売られています。缶詰食品は通常、加熱殺菌したあとに缶詰にされますが、加熱せずに缶に詰められるアンチョビは缶の中で熟成が進み続けてしまうため、冷蔵庫の中で保存されるのです。




多くの缶詰はオリーブオイルやヒマワリオイルに漬けられていますが、水煮や味付けをされているものも。ムール貝やイワシはエスカベッシュと呼ばれる酢漬けのマリネにされているものもあります。サラダとしてレタスやトマトと一緒に食べたり、料理に使用したりと用途はさまざまです。

瓶詰めよりも軽くて手軽に持ち運べる缶詰は、スペインみやげとしてもいいかもしれませんね。


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