ローマの北東部に位置する都市ティボリには、ユネスコの世界遺産となっている庭園が2つ存在します。
1つは、古代ローマ時代に5賢帝の1人ハドリアヌスが建てた「ヴィッラ・アドリアーナ」。
もう1つは、ルネサンス時代にイタリア貴族エステ家出身の枢機卿が建設した「ヴィッラ・デステ」です。日本では、「エステ家の山荘」として知られています。
宮殿の瀟洒な美しさもさることながら、ヴィッラ・デステの主役はその美しい庭園にあります。
ふんだんに使用した水が、芸術的な噴水となって庭園のあちこちで見ることができるのです。
また、水圧を利用したパイプオルガンの演奏も庭園内で聴くことができます。
作曲家リストもこの庭園に魅せられた一人で、「巡礼の年」というピアノ曲にその感動を込めたことは有名。
ヴィッラ・デステの敷地は5ヘクタール近くあり、ポストコロナにおいても問題なく見学できるのも魅力です。
広大な庭園は迷子になってしまいそうなくらい広く、1日をのんびりと過ごすのにも向いています。
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