ペンシルベニア州が主催するファームショーが、毎年1月に州都ハリスバーグで開催されます。これは州全土で行われている農業や酪農、畜産、環境問題への取り組みを州の人々に見てもらおうというもので、1週間にわたり様々なショーやワークショップが開かれます。農業とは関係のない生活を送っている人でも興味を持てるような面白いプログラムがたくさんあり、私も毎回足を運んでいます。
ファームショーの見どころはやはり州産のものに触れられることでしょうか。
農地や森林、湖や河川の水源も豊富なペンシルベニアでは、いろんなものが作られています。例えばメープルシロップ! どうやって作られているのか、どういう活用法があるのかなどがわかりやすくパネルに示され、もちろんテイスティングもできます。
州の各地から集まったワイナリーによるワインのフリーテイスティングもあります。普段はなかなか足を運べない地域のワインを試すことができるので、私は毎回これを楽しみにしています。
クッキングショーもユニークなイベントの1つ。
これは州の特産品(野菜、肉、乳製品など)を使ってどんな料理ができるかを紹介するもので、毎回人だかりができるほど人気のプログラムです。無料でもらえるレシピブックには、各料理にぴったりの州産ワインのペアリングまで載っています。
もちろん家畜や農産物、乳製品の品評会もあります。毎回目玉になっているのがバターでできた等身大の彫刻、バタースカルプチャーです! 今年は100回記念ということで、ペンシルベニアの人々の伝統的な生活様式がテーマでした。これがなかなかの迫力で、みんな写真を撮りまくり! 冷蔵のガラスケースの中に収められているので解ける心配もありません。
このファームショー、かなり見どころがあるのに入場料は無料。
農業大国でありながら、最近は後継者不足などの問題を抱えるペンシルベニア。
ファームショーは老若男女問わずいろんな人に農業の大切さ、食べ物や環境に対する感謝の心を再認識させてくれる、素晴らしいイベントなのです。
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