ロンドンの街を歩いていると、王室にゆかりのある場所はもちろん、歴史のあるパブやレストランにも紋章が掲げられていることに気づきます。王室のメンバーは自分だけの紋章をもっていますし、イギリスという国自体も、正式な国章を持っています。

現在の国章は、エリザベス女王と同じデザインです。ちなみに、日本は国章をもちませんが、家紋と考え方は似ているかもしれません。

上の写真は、王家の古い紋章です。王家の特徴としては、イングランドの象徴であるライオンと、スコットランドの象徴であるユニコーンが紋章の脇に配置されていることです。現在のエリザベス女王兼イギリスの国章は上のデザインを引き継いでいます。



紋章が引き継がれる際に、少しアレンジが加えられます。例えば、ロイヤルウェディングで注目された、ウィリアム王子とキャサリン妃はみなさんの記憶に新しいかもしれませんが、この二人も自分の紋章を持っています。

ダイアナ元王妃の長男ウィリアム王子は、ダイアナ妃の紋章にあったホタテ貝のマークを自分の紋章の中に取り入れています。妻のキャサリン妃は、ウィリアム王子の紋章と似ていますが、独身時代の自分の紋章にあったどんぐりが入った可愛らしいデザインとなっています。

紋章について詳しく知りたい方は、Victoria and Albert Museum(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)がお勧めです。たくさんの紋章コレクションがあるほか、自分の紋章をコンピューターで作れるコーナーもあり、作った紋章を自分のメールに送ることができます。

下の写真は、作成途中の私の紋章です。みなさんも、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館を訪れた際には、ぜひ自分の紋章を作ってみてください。






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