ホーチミン観光でも有名な統一会堂は、旧南ベトナム大統領官邸で、15年に及ぶベトナム戦争が終結した場所です。現在でも海外からの来賓が来た際は会議室などが利用されるようです。そんな統一会堂をレポートしたいと思います。

入口を入って右手には戦車や戦闘機が展示されていて、この地で戦争があったという歴史を感じずにはいられません。手入れがされたお庭を歩くとバイクの騒音から一気に解放されます。






建物内には100以上のお部屋があり、豪華絢爛な作りとなっています。大統領官邸というだけあって会議室や応接室を始め、映画館やダンスホールにビリヤード場などの娯楽施設まであります。ヘリポートや脱出するための地下道もあり、多くの市民が犠牲になっている間も自分たちだけは助かろうとしていたのか…などと考えてしまいます。

地下は無機質な作りとなっていて、戦争のための作戦室や無線室などがあります。迷路のように複雑で狭い通路は息苦しくなりそうです。






最上階から見るユレアン通りは真っ直ぐに伸びています。現在は高い建物が周りに建設されていますが、当時は焼け野原に一本道が続いている姿だったでしょう。そして、大統領もこの場所から解放軍の戦車が無血入場してきたのを目の当たりにして戦争の終結を決めたのでは?なんて想像をしながら休憩できるスペースがあります。

ベトナム戦争から40年。目覚ましい勢いで成長を遂げているホーチミンなので、ここで南北戦争があったことを忘れてしまいそうですが、統一会堂は戦争を忘れない為のシンボルとして、今もなお多くの観光客が訪れる場所です。ぜひホーチミンへお越しの際は見学してみて下さい。





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