四川省の暑い夏はすぐそこまでやってきています。春と秋の時期が短い四川省では、この時期、各家庭で辛くて美味しい調味料作りが始まります。この調味料の名前は「ラー油」。
まず、器に唐辛子を砕いたものを自分の好きな量いれます。辛い料理が好きな方は、少し多めにするとよいでしょう。次に、深いフライパン(中華鍋)に、香油を煮たたせます。大体、油を10分ほど煮ます。
そして、器の中に煮たった油を直接入れるのです。すると、器の中の唐辛子がブクブクと泡を立てて、辛い油の出来上がり。
これを、きゅうりや錦糸卵、そして中華麺と混ぜ合わせながら食べるのが、四川人の夏の料理です。辛いながらも、香り豊かな油の味がして、食欲が進んでしまうひと品となります。夏バテをしている方には、ピッタリの料理です。
一つだけ注意点があります。唐辛子が入った器の中に煮たった香油を入れる際に、かなりむせるようになります。万が一、日本で「試しに作ってみよう」という気持ちになったのであれば、むせることを覚悟して、換気の良い場所で作ってくださいね。
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