ロンドン中心を流れるテムズ川のほとりに立つ大型建築物の一つに、サマーセット・ハウスがあります。
ここを訪れる日本からの観光客は少ないものの、1500年代より建設が始まり、今もなお当時の姿を保っている、500年の歴史を持つ観光名所の一つです。




大きな広場を四方取り囲むようにして建物が建っています。
当時は、南はテムズ川、西はウエストミニスター大聖堂、東はセントポール大聖堂が眺められたようですが、現在、南側以外は大型の建物に囲まれて、当時の雄大な景色は拝めなくなりました。

サマーセット・ハウスがここまで大型建造物で迫力があるのは、昔、イギリスの権力を示すために建てられたためです。
時代とともに役割は変化しており、王宮から海軍施設、現在は美術館として使用されています。




成人は有料であるためか、大英博物館や自然史博物館と並ぶ豪華な展示品にもかかわらず、美術館の中はガランとしています。
作品は、ゴッホ、モネなど、あまり絵画を知らない人でも知っている巨匠の作品ばかりで、しかも非常に近くでゆっくり見ることができるため、地元のリピーターがよく訪れています。
学生の頃、美術の教科書でみた写真も数多く所蔵されています。




中でも、時間がある方におすすめなのが、火曜に行われている「the dead house tour(死人の家のツアー)」や木曜に行われるサマーセット・ハウスのツアーです。
ガイドさんが普段立ち入り禁止の地下墓地や昔の船着場などに案内してくれるうえに無料なので、知る人ぞ知る人気のツアーです。


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