イギリスは、北海道よりも緯度が高いため、年中涼しいという特徴があります。一応四季はあり、桜が咲くのが4月〜5月、20度を超える日が多くなるのが、8月の約一ヶ月間で、その他は日本でいう秋と冬といった感じです。
一応春は3月1日から、といったオフィシャルな基準はありますが、日本のようにはっきりした四季を楽しむことはできません。
2015年は夏という夏がなく1年が終わってしまいました。8月の一番暖かい時期でも、日陰に入ると20度を下回り、風が強いため肌寒くてのんびりピクニックというわけにはいきませんでした。このようなことは珍しくないため、基本的にイギリスの家には冷房がありません。
暖房は上の写真のような、小さなオイルヒーター(あるいはパネルヒーター、ラジエーター)が部屋の窓際に設置されています。
ヨーロッパでは良く見かける暖房器具であり、低コストで、空気を汚さず、一度器具が温まると冷めにくいのが特徴です。欠点は、温まるのに時間がかかること、ビル全体で暖房が管理されていることが多く、寒いのに消されてしまったり、細かい温度調整が自分でできないタイプもあること(上の写真)が問題です。
ホテルも同様の形式で、日本のような冷暖房完備のエアコンは限られた高級ホテルにしかありません。しかも、窓が二重ガラスではないため、オイルヒーターの種類や大きさによっては部屋が暖まらず、非常に寒い思いをすることがよくあります。ロンドンに来る際には、夏でも薄いダウンを常備することをお勧めします。
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