タ・プロム寺院は、アンコール遺跡の一つで、1186年の建築当時は仏教寺院でしたが、その後にヒンドゥー教の寺院へと改宗されたので、仏教色の強い彫刻の多くが削り取られています。






東西1000m、南北600mもの石の塀で囲まれた広大な敷地に、当時は5000人余りの僧侶と615人の踊り子が住んでいたと伝われています。






この寺院は自然の力を明らかにするために、発見当時の姿のままで残されています。






木の根っ子が石に絡みついて、遺跡が今にも押し潰されそうな感じになっていて、石が木々の根に覆われて神秘的な雰囲気が漂っています。






ここの寺院はアンコール・トムを造ったジャヤヴァルマン7世によって造られました。






ジャヤヴァルマン7世の頃がアンコール朝の最盛期で、この辺りはインドシナ半島の大部分とマレー半島の一部までを領土とした一大帝国クメール王国の王都として栄え、その王都の規模は東京23区にも匹敵する広大なものでした。






東南アジアの道は全てアンコール王都に通じていた言われるほどだったそうです。この時期、他にも沢山の建築物が造られています。






他の遺跡同様、崩壊して通れない箇所がありますが、壁面には美しいレリーフが残れていて、木々に覆われた部分と相まって、神秘的な雰囲気が漂っています。










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