バリ島の犬の不思議について【インドネシア・バリ島】

世界中どこに住んでいたとしても、犬はやっぱり犬だと思っておられないでしょうか？
ところが、日本で一般的だと思っていた犬の習性が、一歩世界へ出てみると、実はまったく一般的ではなかったことに気づかされることがあります。
それまで世界共通だと思っていたことが、実際にはまったく違うということを目の当たりにすると、自分がそれまで有していた既成観念が、ガラガラと崩壊することになるでしょう。

バリ島に住むようになってからのカルチャーショックには色々ありましたが、ペットに関しての常識が覆されたときには、地味にショックを受けたものです。
というのも、これまで日本で見掛けたことのある犬やそれまで飼っていたオス犬は、片足を上げてマーキングをする犬ばかりでした。
中には、メスなのに片足をあげて排尿する犬もいました。
しかし、バリ島と他のインドネシアの島で見掛けたことのある犬、そして飼っていた犬たちの中で、片足をあげてマーキングをする犬たちに出会ったことがいまだかつでありません。

一説によると、犬の社会化が進んでいなかったり、ホルモンがうまく分泌されていないと、片足をあげる行為をしないそうです。
なぜバリ島の犬たち（すべての犬ではないかもしれません）が、片足をあげずに排尿するのか、そのうち調べてくれる研究者が現れないか、心待ちにしたいと思います。