パリの中心、コンコルド広場の真横にこじんまりと建っている美術館があります。
日本でも印象派の画家として有名なクロード・モネの晩年に描かれた作品の集大成、「睡蓮」の大きな連作を見ることができるオランジェリー美術館です。
美術館1階の最奥には円形のギャラリーが2つ続いており、どちらもほぼ360度「睡蓮」の絵画が広がっています。一歩足を踏み入れた瞬間にハッと息を飲むような空間です。今までにこんなに横に長い絵画を見た事がありますか?
更にモネの作品を絵の具のテクスチャが分かる程目の前まで近づいて見る事ができる機会はあまり無いと思います。
部屋全体を眺めると睡蓮の浮かぶ池の様子ですが、筆のタッチが見える程近づいて見ると、ぼんやりとした色が混ざり合ったキャンバスが眼前に広がります。こんなに大きなキャンバスに、全体の完成図を意識しながら絵を描いていくのはどんなに難しい事なのでしょうかと不思議に思います。インターネット上の画像や画集などの小さい画像では分からない細部の魅力や描画技法の凄さが分かり、モネの類まれな才能に圧倒されます。
それぞれ真ん中にベンチがあり、座りながら鑑賞する事ができます。スマホのカメラのパノラマ機能や、動画でぐるっと1周の様子を撮るととても印象的な写真や動画が撮れます。
下のフロアにはスザンヌ、ピカソ、ルノワール、マチスなど有名画家たちの作品が展示されていますが、もちろん1番人気なのはモネの「睡蓮」。モネの絵画が好きな方はぜひ一度訪れて欲しい美術館です。
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