ギネスビールはアイルランド生まれの苦みが個性的な黒スタウトのビールです。黒ビールとも呼ばれ、黒いビールと白い泡のコントラストが特徴的です。そのギネスビールのドラフト(生ビール)をよりおいしく飲むための飲み方をご紹介します。日本の居酒屋等では珍しいビールですが、イングリッシュパブやアイリッシュパブのお店に行くと飲む事ができます。
まず、先ほどギネスビールはビールの黒と泡の白のコントラストが特徴的というお話をしましたが、パブなどで生のギネスビールを頼むと、全体的が泡ばかりのような、グレー色の状態で渡されます。
そこで「乾杯!」とグラスに口を付けるのはまだ早いのです。この状態で飲んでも、のどごしが悪く苦いだけのビールです。
泡だらけのギネスビールをじっくりと見てみると、段々とビールと泡が二層に分かれ、2分程で綺麗な黒と白のコントラストが現れてきます。そうしたら「乾杯!」の合図です。クリーミーな泡と、苦みの中に感じるビールのおいしさが喉を通り、不思議なほどに美味しく感じます。
アイルランドではことわざのように、「この2分が待てない人間はダメな人間だ」とまで言われています。
ギネスビールは飲み方だけでなくグラスへの注ぎ方にも特徴があり、「二度注ぎ」と呼ばれるユニークな注ぎ方をします。
一度グラスの半分程度までビールを注いで、飲むときと同じように2層が分かれるまで待ってから残りの半分を注ぐのです。そうする事でギネスビール本来のおいしさが引き出せると言われています。
これらはアイルランドでは常識なのですが、アイルランド以外のお店によってはスタッフにその知識が無く、残念な状態のギネスビールを提供しているお店もあります。お店もビールもしっかり観察して、美味しいギネスビールを飲んでくださいね。
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