旅の楽しみの一つに市場を訪れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。日頃目にする事のできない食材を見たり、現地の生の生活をかいま見る事ができ、とても楽しいですよね。
ほとんどの物が何で、どのように使われるかは想像できると思いますが、まれに想像できない物もあると思います。その一つがBacalao(バカラオ)があると思います。
バカラオはスペイン語で「鱈」の意味で、日本では鱈というと生を想像しますが、スペインでは塩漬けの干ダラをさします。
日本の干物とは比べられない程の塩が使われていて常温で保存できる為、専門店の店先には山の様に重ねられ、なんとも言えない臭いがします。
かなりの塩が使われているので、調理前にしっかりと塩抜きしてから使われます。
このバカラオは、様々な料理に使われます。カタルーニャ料理の一つ「エスケイシャーダ」はこの塩抜きしたバカラオを刺身の様に使ったサラダで、普通の刺身とも加熱した魚とも違う食感を楽しむ事ができます。
また、コロッケやフライ、ブニュエロス・デ・バカラオ(buñuelos de bacalao)というすり身のフリットもタパスとしてバルなどで味わう事ができます。
この調理前のバカラオ、日本への持ち込みの規制対象にはなっていませんが、かなり臭いますので、お持ち帰りを希望される方は臭い対策が必要かと思います。
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