マレーシアのマンションやコンドミニアムでは、月に数回「Mosquito fogging(モスキート・フォギング」と呼ばれるペストコントロールがあります。
いわゆる蚊の駆除です。
マレーシアを含め熱帯の東南アジアでは、蚊の媒介によるデング熱という恐ろしい感染症があるためです。

ペストコントロールは通常、蚊が多く出没する早朝か夕方行われます。
遠くから見ると一瞬「火事!?」と思うような、想像を超える量の煙でびっくりします。
そしてこれが、今まで嗅いだことのないような鼻の奥を刺す匂いなのです。
初めてペストコントロールに遭遇した時は、マスクをしていたのにも関わらず、強烈な匂いで息が詰まり呼吸ができませんでした。
その後も喉がしばらく痛かったのを覚えています。
実際、駆除が行われた翌日には、蚊だけでなく他の害虫も死んでいるのをよく見かけます。




2020年3月にマレーシアで完全都市封鎖があった際には、全ての施設が閉鎖・清掃やペストコントロール等のメンテナンスもされなかったため、実はコロナ以上にデング熱が流行った経緯があります。
現在デング熱に有効な治療薬はありません。
虫よけスプレーなども使いながら、できるだけ蚊に刺されない対策をとることが大事です。

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