イギリスの中世の料理体験【イギリス】
デヴォン州のエクセターにある聖ニコラス修道院にて、900年前のチューダー朝の料理を再現するイベントが行われています。
修道院には中世の頃に使われていたキッチンが残っていて、当時の様子が再現されています。そこでは当時の衣装を身に着けたスタッフが料理を再現してくれます。
キッチンには、油や粉、スパイスなどが当時の方法で保管されています。





今回作ってくれたのは、咳止めシロップ、ふけ予防のヘアオイル、スープ、そしてバラのビスケットでした。

咳止めシロップはハーブや花をちぎって瓶に詰め、砂糖で漬けにして作ります。舐めるとスーっとして咳が落ち着くのだとか。

ふけ予防のヘアオイルは、オリーブオイルにミントやローズマリーなどのハーブを漬けたもので、髪を洗う機会が少なかった当時には頭皮に塗って使われたそうです。

スープはじゃがいも、にんじん、たまねぎ、葉野菜などがゆでられただけのシンプルなものでした。

バラのビスケットは、まずバターを作る所から始まりました。生クリームを壺に入れて、木の棒と板がくっついた簡易式泡だて器のようなもので上下に混ぜ続けると、以外にも早く数分でねっとりとした状態になり、十分ほどで固形になりました。そこに小麦粉や砂糖を混ぜ、仕上げにバラのオイルを入れて焼き上げるのだそうです。





現代のように電化製品等が一切無い状態で料理をする為の様々な工夫を実際にこの目で見て体験する事ができる貴重な機会でした。
また、上階では実際に食事がされていた食堂も見学する事ができます。




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