ニュージーランドは、成長とともに形を変える面白い植物があります。
それは、ランスウッド(槍の木)と言われる、ニュージーランドにしかない植物です。幼木のときは写真のように、葉っぱ細くて硬く、葉先は鋭くとがり、下を向いて成長します。
そして、充分に成長して3メートルくらいの高さになると、細くて硬い葉っぱは抜け落ちて、まったく新しい柔らかくて青々とした、たくさんの葉っぱを付けるのです。
この二つの写真を見ると、いっけん同じ植物とは思えません。
ランスウッドは、絶滅したニュージーランドの飛べない巨鳥、モアから身を守るために進化していったと言われています。
幼木のときは、体長が3メートル近くあったモアから食べられないように、葉っぱは固く細く、そして先をとがらせて身を守っていたとされています。
そして、モアの背が届かない高さまで成長すると、たくさんの葉っぱをつけるという、なんともかしこい植物なのです。
ニュージーランドでは、よく見かける植物なので、観察してみると面白いと思います!
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