インドで数人集まって、「じゃぁ、食事でも」となった時に必ず確認しなくてはいけないのが「ベジタリアン」か「ノンベジタリアン」かです。酒は両方が嗜んでいますが、このベジかノンベジかはかなりきちんと分けられています。

レストランのメニューでもお菓子のパッケージでも、緑の四角に緑の丸=ベジ。赤の四角に赤の丸=ノンベジ。の印です。これは全ての食品に表示する事が義務づけられています。

そもそも、何故ベジなのかというと宗教上の理由です。
エコとかロハスとか動物が可哀想だからではなく、「肉を食べると穢れるから」です。「穢れ」この概念があるため、単に料理から肉を取り出せばいいのではなく、厳密には同じ調理器具は使わない事になっています。

一度肉を料理した鍋は穢れたのでもうベジ料理には使えないんですね。
もちろん、外食ではそれが徹底されていない可能性もある訳なので、そこを割り切って食べる人もいれば、それが理由で外食を一切しない人もいます。

面白い事にKFC(ケンタッキーフライドチキン)にも「ベジタリアンメニュー」があります。いやいや、鶏肉を売るお店でベジメニュー?インドにおよそ7割はいるとされるベジ層の囲い込みのため、必死です。「同じ調理器具は使わず別にしています」と書かれたトレイの敷物の紙に企業努力を感じます。

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