コロナの影響で約2年間、新規の受付が停止されていた「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム」、通称「MM2Hビザ」の受付が10月1日より再開されました。
このビザは、マレーシア政府が提供する外国籍の人に向けた長期滞在者ビザです。
しかし再開にあたり条件が大幅に引き上げられ、これまでマレーシアは14年間連続で海外移住先人気No.1でしたが、この地位が陥落しそうな見通しとなってきました。
大きな変更点としては下記の通りです。
・滞在日数が年間累計90日以上
・月収4万リンギット以上(約104万円)
・定期預金は最低100万リンギット以上(約2600万円)
・応募年齢35歳以上
・保有資産(流動資産)150万リンギット以上(約3,900万円)
・有効期間5年(更新可能)
この他にも無犯罪履歴証明が必要だったり、事務手続き費用も大幅に値上がりしています。
今現在、MM2Hビザで滞在している人も、更新の際には上記の新しい条件の元で更新となります。
滞在日数90日以上は新しく出来た要件で「消費活動を通じてマレーシア経済に貢献する事を認証するために必要」とあります。
今後MM2Hビザを申請される方は事前に観光ビザで90日間マレーシアに滞在する必要があります。
そして一番大きな波紋を呼んでいるのが、国外収入の月収4万リンギットです。
旧ルールでは、1万リンギット(約25万円)で良かったものが今回4倍も値上がりしたことになります。
自国を離れ、年間1,200万円稼げる人はかなり限定されてしまうと思われます。
また、定期預金も旧ルールでは50歳以上が15万リンギ(約390万円)、50歳未満が30万リンギ(約780万円)だったので大きく変わりました。
保有資産も同じで、旧ルールは35~50万リンギット(約910万円~1,300万円)でした。
有効期間も従来よりも半分の期間となってしまい、リタイヤ後住むにはハードルがかなり上がりました。
またMM2Hビザは、お子さんに現地の学校で英語や中国語などを習わせたいというご家族が、みんなで移住できるとしても人気でしたが、今後は学生ビザと保護者ビザ(保護者1名のみ)や他のビザへのシフトを考えないといけなくなりそうです。
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