イタリアは2021年7月から全土がホワイトゾーンとなり、屋外でのマスク着用義務がなくなりました。
ワクチンの接種もイタリアとは思えないほどスムーズに進み、人々は少しずつ日常を取り戻しつつあります。




サマータイムが始まりバカンスが近づくわくわく感が漂う6月の週末、ローマから東へ40キロ強のところにあるパレストリーナを訪れました。
この町の特徴は、古代ローマ時代の女神ダイアナに捧げられた寺院の上に現代の町が鎮座しているところにあります。
壮大な寺院の上に、ルネサンス時代に建てられたコロンナ・バルベリーニ宮殿が建ち、そこが今は美術館となっているのです。




古代ローマファンにとってとくに有名なのは、この美術館に残る美しいモザイク画。
エジプトのナイル川をテーマにした高さ4.5m、横幅が6m近い巨大なモザイクです。
細部まで表現されたこの作品は紀元前2世紀から1世紀の傑作で、当時の技術の高さを垣間見ることができます。
美術館の入場料5ユーロを支払うと、その下の斜面にある古代ローマ時代の寺院の回廊などもの見学も可能です。
これらの遺跡は、第2次世界大戦中の爆撃によって発見されあっという皮肉な歴史もあり。
古代ローマの遺跡と現代の人々が融合して生きる、素敵な町になっています。


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