先ほど、産業革命の時代にベルファストは造船業で発展したと述べましたが、この地は大ヒット映画「タイタニック」に登場する巨大豪華客船タイタニック号がまさに作られた場所であり、タイタニック号の事件を伝えるミュージアム『タイタニック・ベルファスト』はベルファストの観光の目玉となっています。
チケット料金が有名テーマパークさながらの高さに驚きでしたが、広大な館内には、乗り物の映像で楽しめるアトラクションも設置されており、老若男女が楽しみながら歴史を学べるように工夫されています。
館内に入ってしばらく進むと、豪華客船の一番安い3等室の室内および1等室の豪華客室が完全に再現され、さらに、270度の大画面で立体的に船内を楽しめる大型スクリーンの部屋にたどりつきます。きらびやかな豪華客船を様々な角度から楽しめる人気のコーナーです。
その後、乗り物に乗って造船過程を学ぶアトラクションがあり、実際にタイタニック号を造っていた場所を館内から望むことができます。
そして、タイタニック号の最後のSOSメッセージを伝えるコーナー。ここからは、館内の空気がガラリと変わって、神聖で落ち着いた雰囲気です。
タイタニック号が氷山にぶつかりSOS信号を出してから、最後に信号が途絶える瞬間に至るまでの数十分間のメッセージが時系列に並べられています。命の壮絶なドラマが繰り広げられたことがひしひしと伝わり、胸が苦しくなりました。
最後に、深海に沈むタイタニック号を潜水艦で捉えた映像を大画面で楽しめるブースがあり、現在のタイタニック号の姿を今に伝えています。
タイタニック・ベルファストは市中心部からは徒歩25分と少し離れているのですが、道が整備されており、魚のモニュメントや大きなコンテナがある河川も見所となっているため、徒歩でのアクセスもオススメです。その他、市バスに加え、ツーリストバスでのアクセスも可能です。
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